2012年4月29日日曜日

AEでリニアワークの設定 メモ01

昨年12月からコンテンツの部門に移動してからは、専らコンポジットはNukeです。
Nukeの場合リニアワークの設定がシンプルで分かりやすいのですが、AEはゴチャゴチャしているように思います。

しかしレンズフレアは未だにAEで作成しているので、AEでもリニアワークの設定をキチンとせねば・・・ということで、日頃自分がやっているAEでのリニアワークを紹介します。
(先日会社の後輩に僕の設定を教えたんですが、一部間違っていました。ゴメンネ・・・汗)

リニアワークをどんどん普及せねば!!


ではまず、プロジェクト設定です。















僕は色深度を「32bit/チャンネル」にしています。
32bitにすると扱えるエフェクトの量が減りますが、この色深度でしかフロートを扱えません。
フロートのイメージをガシガシ扱うリニアワークにおいて、この設定は必要不可欠なのです。
確かにデータサイズは大きいですが、僕は3Dソフトからのレンダリングは16bitのフロートでexrで出しています。
16bitとはいえフロートなので、 32bitのモードにおいて十分条件を満たしているという訳です。

次に作業用スペースは「sRGB IEC61966-2.1」にしています。

業界によってガンマ2.2のカラースペースの言い方は異なるようです。
web系だとsRGBなんでしょうが、ビデオ系の人はRec.709と表現する人が多いようです。
この差については色々歴史がありそうで、僕はまだ熟知していないので今後調べたら報告します。

Rec.709はビデオ系の人がlinearのことを指して言います。間違えました orz
また業界というよりはRGB色空間にはsRGBとAdobeRGBがあって、後者の色空間をDTPの業界で主に使用されているようです。


AEのヘルプを見るとHDTV(Rec.709)を以下のように解説しています。


「HDTV(Rec.709)は高精細(HD)テレビ向けのムービーを作成している場合に適しています。このリニアスペースはsRGBと同じ原色を使用していますが、色域が広いため、様々な作業に適切な作業用スペースとなります。」

とあります。
一方「sRGB IEC61966-2.1」は、

「Web向けのムービー、特にアニメーションを作成している場合に最適です。」

とありました。

sRGB IEC61966-2.1の解説がたった一行って!!!

しかし僕が「sRGB IEC61966-2.1」を採用する理由として単に業界云々というわけでなく、後に触れる「フッテージのプロファイルの指定」で1つ気になることがあるからです。これ、後で説明します。


次は「作業用スペースをリニア化」にチェックを入れます。
こうすることで読み込んだイメージが持つ各々のカラースペースを、AE上でリニアに統一することができます。まるでNukeです。


プロジェクト設定は以上です。
でもこれ、新規プロジェクトにしたりAEを再起動するとリセットされるのでご注意を!
しかし設定を変えた上でファイルを保存して再起動後にファイルを開いても、ファイル保存時と同じプロジェクト設定になるので大丈夫です!

次に読み込んだイメージのフッテージ変換です。
これをしないとせっかくのプロジェクト設定が台無しです。
3つのシチュエーションに別けて紹介します。

1、まずはsRGBのイメージを読み込んだ時の設定です。









プロファイルの指定を「作業用スペース~」にします。
大抵写真などのカラースペースはsRGBなので、プロジェクト設定で指定した作業用スペースに従ってsRGBをリニアに変換します。


次に「リニアライトとして変換」をオフにします。
これは「読み込んだイメージの色空間はリニアなので、 そのままリニアで読み込みますよ~」ってことです。先に設定したプロファイルよりも「リニアライトの変換・オン」が優先されますのでご注意を!
今回用意したイメージはsRGBです。なので「リニアライトとして変換」をオフにしたって訳です。
ちなみに、オン・オフの他に
「オン(32bpcの場合)」があります。これ、結構厄介です。
検証した結果、なんと16bitでリニアで保存したイメージを無視してました。つまりsRGBとして扱われてしまった訳です。
なので読み込んだイメージがどんなカラースペースなのかを理解しながら作業するためにも、手動でオン・オフを設定した方が良いと思います。


さて、ここまでカラースペースの変化が以下のようになります。















ちなみにsRGBのイメージを誤って「リニアライトの変換・オン」にするとこうなります・・・。









白っちゃけてしまいます。
つまりこういうこと。















はい。


2、次にPSDでカラコレして、プロファイルを埋め込んだ場合。。。









例えばこんなカラコレをして、保存します。
その時、















「ICCプロファイル~」にチェックが入っていれば、保存時に設定したガンマ値が埋め込まれます。
プロファイルの変更は以下から出来ます。でも滅多に変えませんが。















ここまでがPSD。
そしてここからがAEの設定です。










プロファイルの指定を「埋め込まれたプロファイル」にします。
ちなみに、「作業用スペース~」にすると、、、










見た目はどちらも同じです。なぜならどちらも同じカラースペースですから!

さてここで、前述した「sRGB IEC61966-2.1」を採用する理由に触れます。
まずこれを見て下さい。












プロファイルの指定でsRGB IEC61966-2.1にするかHDTV(Rec.709)にするかで、その説明が異なるのが分かります。
すなわち前者の「ガンマ値約2.2」に対して、後者が「ガンマ値約1.9」になっています。
これが引っかかるんです。
なので僕はプロジェクト設定では「sRGB IEC61966-2.1」にしています。


3、リニアのイメージを読み込んだ時の設定です。
フリーのhdriを使用しました。32bit、フロート、リニアです。









「リニアライトとして変換」をオンにしています。
こうすることでリニアスペースのイメージをそのままガンマ値1.0として扱うようになります。















ですね。

もしオフにすると


























となっちゃうのでご注意を!!!


以上、イメージを読み込む時のフッテージ変換の設定でした。


ここまで説明してきてピンときた方がいると思います。

「これらはAE上で扱うデータの変換だよな~。モニターに表示する際に何か処理する必要はあるのかしらん??」

てなことで、ViewerLUTを見てみます。
実はAEの初期設定では既にViewerLUTがsRGBになっています。
















「モニターのカラーマネジメントを使用」がViewerLUTのことです。



はい。

以上イメージを読み込む際の全ての紹介でした。
ガンマの変化もどうなってるかというと、















となります。

次回はレンダリングの設定を紹介しようと思います!!!

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